2006年12月06日

親から子への”ベロシップ”とは

親子のスキンシップならぬ「ベロシップ」とは親が子どもに「素材から作った物を食べさせること」

これが親子の最高のコミュニケーションだと、料理愛好家の平野レミさんの言葉です。



「子どもの未来をあれこれ考えるのでしたら、その前に、ご飯をしっかり作ることです。泥付きの野菜を買ってきて洗う音、フライパンから漂う炒め物の香り、エプロン姿でキッチンを歩き回る姿・・・料理を作ると”五感”を通して子どもに愛が伝わりますよ。
「いい子いい子」って、頭を撫でるだけでは伝わらない本当の愛だと多います。」


といっても、働いていたり、諸事情で料理を作ることもままならない親も沢山いるとした上で、

「せめて、レトルトの食品だったとしても、何かひと手間加えてください。そして”ウチの料理”に仕立てます。怖いのは、知らない人が作った物を、お母さんが味見もせずに、子どもの舌に届けること。その子が大きくなった時に思い出すおふくろの味って何だろうと考えた時、恐ろしいですよね。」



「おふくろの味」・・・自然と味覚に染み込んでいる味であり、食べるとほっとする味ですね。
そして、やはり、頻度として度々登場した料理でしょうか。

・・・ちなみに、私が記憶にあるのは、”一皿で二度美味しい”という、「ハヤシライスとカレーライス」のセットでした。途中まで作り方は同じで、最後に”カレーのルー”と”ケチャップ”で味付けを変えるというものです。

厳密にいうと、両者は一緒に作れるものではないのでしょうけれど、子ども心には、その組み合わせの日がとても楽しみでした。

「どっちを多く入れる?」と聞かれて、「お代わりするから半分ずつでいい。」と答えていました。



子どもの心には、家族みんなで囲んだ食卓の中にある「お母さんが作った料理」が、何よりの思い出であり、親子関係の”根底に存在する”コミュニケーションなのだと思います。


料理の上手・下手というのは、案外記憶にないものです。
「自分のために作ってくれた」という事実、「料理をしている姿」そのものが、何よりも美味しい”料理の味”だったのだと・・・
親から子への”ベロシップ”とは


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Posted by 山羊 at 21:11│Comments(2)リラックス
この記事へのコメント
私も子どもの頃、母親の料理するところを見ていて、なにか手伝おうとしていました。
足手まといだったはずですが・・・
よく、父親の背中を見て育つと言いますが、母親の背中も見て育つのですね。
Posted by 青い夜 at 2006年12月06日 22:09
青い夜さん、そうですね、子どもは母親の「日常の姿」、父親の「生き様」という背中を見て育つのでしょうね。

料理している母親の姿って、それだけで”安心”を与えてくれますね。
Posted by 山羊 at 2006年12月07日 08:44
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プロフィール
山羊
四年間のアメリカ生活を経て帰国後、パートナーと別々の道を歩くことを決心しました。
当時、思春期の子ども二人を抱え、葛藤の日々でした。
「一人で子育て」をすることから感じた、日常を綴っていきます。
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